SPECIALIZEDのeBike講習受けてきました。ご購入の際はふじみ野店へお任せください!!

こんにちは、ふじみ野店北川です。
先日神奈川県厚木市のスペシャライズドジャパン本社にてeBike TURBO シリーズを扱うに先立ち、正しい知識、正しい整備を学ぶべく講習会に参加してきました。
毎度のことながら少しだけ早くついてしまうので向かいのカフェで時間調整です。

今回はエスプレッソにしました。


本社の入り口にはおなじみの「S」マーク。

今回は他の販売店の方と合同でお勉強会です。


今年から日本への本格導入ということもあり特に盛り上がっていますが実は海外では2012年から発売されているTURBOシリーズ。
逆算するとそれ以前から開発は進んでいたということなのでもう8年~10年ほどeBikeに関しては取り組んでいるということになります。

ここで疑問?になるのが、eBike?TURBO?CREO?どれが名前なの?みたいなところなんですが、整理するとSPECIALIZEDのeBikeシリーズのブランド名が「TURBO」であり「CREO」というのはロードタイプの車名です。
上記の写真はモーターユニットの写真ですが左が最新のSLユニット、右が第一世代のユニットだそうです。
いかにも鉄の塊のようなものから軽量なものへ変わっていった様子がうかがえます。
そしてバイクになった時の重量は
S-WORKSで12.2kg!!
エントリーモデルのE5(アルミ)モデルでも13.7kg!!
となっており、ライバルの重量よりかなり軽量になっています!!
しかも全グレードともにモーターユニットとバッテリーは共通となっています。
バイクの違いはフレームの違いコンポーネントとホイールなどの違いです。


今回私の勉強と試乗の相手になってくれたのは

CREO SL COMP CARBON

実際はもう少し青が濃い目でカッコイイカラーです。
アシスト車といえども余計な配線が見えることもなくダウンチューブとBB周りに確かにボリューム感が見れますが言われなければ見過ごしてしまいそうです。


座学で知識を入れた後は実技でバラしながら構造のお勉強です。
Creoシリーズはすべてバッテリーはフレームに内蔵されています。
ママチャリアシストのように外して充電器にかけるものではありません。
専用ケーブルでコンセントに接続する必要はあります。
実際外してみるとバッテリー重量は1.8kgほどとのこと。
外して単体で持ってみると意外と軽い?なんて思ってしまいます。

バッテリーを外すためにはモーターユニットを外す必要があります。
すべて内蔵と聞くと複雑そうなイメージですがユニットとバッテリーが収まる部分はきれいに成型されていて整備に困る感じもしませんでした。
すべて内蔵というのはメリットも多く、それによって一見したらeBikeとはわからないようなスタイリング。
スポーツバイクとしての楽しみをスポイルしない運動性能にするため、モーターユニットやバッテリーは自社開発。
バイクと同時進行で開発できるメリットを生かし、最適な場所に最適な形で内蔵することができています。


フレームの中にはブレーキのホースとシフトケーブル、それとコントローラへ向かうケーブルのみでシンプルです。


へんなバリもなくスムーズな内側。


バッテリーもフレームに収まった後は位置決めのボルトで固定すれば中でガタガタすることもありません。


クランクを外した様子。かなりシンプルだと思います。


そしてこれがトップチューブに設置されるコントローラ。
スイッチのオンオフ、バッテリー残量の表示、アシストモードの表示、スマホやサイクルコンピュータなどとの無線接続の役割も担います。
トラブルシューティングの際PCとの接続もします。

–「二日目」–

この日は少しだけ座学の後に実際にライドを行います。
スペシャライズドの講習は勉強した後にライドの時間を設けてある場合が多く、聞いたことを乗って確かめる、ということができるようになっています。
そんなわけでしっかり朝食をとってこいとのことでしたので。

昨日バラしたバイクを点検して乗ります。

ほかの販売店の方々とライドです。


ここではTURBOシリーズ用のアプリとバイクを連動させます。
「診断」というメニューから入っていくとバッテリーの状態や温度なんかもモニタリングできます。
今回は忘れてしまったのですがGARMINのEDGE830などはセンサー項目に「eBike」があるので接続可能です。

それとさらに奥深い機能としては各アシストモードの内容を変更することができます。

ちょっとわかりにくいかもしれませんがアシスト量が「中」のSPORTというモードがありますが、それでももう少しアシスト弱くていいけど「ECO」まで下げなくていいんだよな、という場合はSPORTモードを減力することも可能です。
(例えばプリセットがSPORTは60%ですがそれを50%に下げるとか)

このアプリにはサイクルコンピュータの機能もあります。
ログをとってSTRAVAにあげることもできます。

そしてライドです。
私はYoutubeの撮影で一度乗らせてもらってますが、その日は雨…舗装路は走れましたが思うような登坂もできませんでした。

今回は川沿いのグラベルとまでは言えないものの軽めのダートを走ることができました。
未舗装路はデコボコが抵抗になり推進力が落ちますがそれをいい具合にアシストしてくれます。
TURBOという一番アシスト率が高いモードにするとバイクが先に行こうとしてしまうので私には真ん中の「SPORT」モードが乗りやすかったです。
実はこれ多くの方が同様の感想を持っているようで、海外仕様のピークパワーの強いeBikeは挙動がスポーツバイクのそれとは大きく変わってしまい乗り方も変わってしまうそうです。

今回のSLシステムのキーワードは「バランス」

スポーツバイクに乗る人がそのままの感触で自然にアシストの恩恵を受けられること。
なのでママチャリアシストにありがちなギヤを重くしてペダルをグンっと踏んだらグワァっとアシスト感が盛り上がる感じはありません。
停車時にうっかり重いギヤのまま止まってしまって、アシストでなんとかなるでしょとグイっとペダルを踏んでもSLシステムは塩対応です(笑)
落ち着いてギヤを軽くしてサイクリストが乗るように軽快にペダルを回し始めるとスイスイっと自然にアシストがかかりあっという間に巡航速度に乗れます。
その間も妙なグイグイ感はありません。追い風に乗っているような、わずかな傾斜を下っているような、動く歩道に乗ったような…
いろんな表現がありますがアシストのかかり始めも切れ際もとても自然だということです。
以前弊社YoutubeスズパワーチャンネルでCreoを紹介したときにスズキが「サイクリストの感性に合わせている」と言っていた根拠としてはこれで、実際ケイデンスが60回転~110回転ほどのあたりで一番効率よくアシストができるようチューニングされているそうです。
だからしっかり回さないとだめでちゃんと「スポーツバイクに乗る楽しさ」も感じることができるのです。


道中10%前後の登りもありましたがアシストのおかげでスムーズに上ることができ、心拍数の上昇も抑えることができています。
登坂でヘロヘロになることなくみんなについていくことができます。

今回のメンバーの背景は様々で競技をする人しない人、男女、年齢も20代から60代までと幅広いのにも関わらずみんな笑顔で一緒に走ることができています。
体力差などでコミュニティが分断されることなく楽しめました。

これがeBikeの本領だと思うのです。
体力差や経験値が違ってもそこをメカニズムで補って同じ楽しみを共有できる。
それがいいじゃないですか。

それと小ネタをもう一つ。


アプリ内の「SMART CONTROL」という機能があります。
これは○○km走った後にバッテリーを△%残しておきたいというわがままな(笑)要望にも応えてくれるモードです。
その条件をもとに自動で出力具合を調整してくれます。
長く走りたいけど行った先でバッテリー切れは嫌だな、という疑り深い人に(笑)ぴったりのモードです。


さらに距離でなく心拍数をきっかけにパワーコントロールすることもできます。
これはざっくりいうと登坂でぜーはー言い始めて心拍数が規定値よりも上がるようであればアシスト量を多くする、という具合に緩急がつけられます。
身体的に制限事項のある方も登坂で心拍数が上がるのをある程度抑える効果もあります。
うまく使えば心拍ゾーンのコントロールがしやすくなるのでダイエット目的であったりLSD運動をしやすくなるかもしれません。


ライドから戻ると復習とトラブルシューティング。
TURBOシリーズをお買い上げいただくと入れていただくアプリ。
これは万が一システムにトラブルがあった場合でもいち早くライダーに警告できるようになっています。
また再現しずらい電気的なトラブルがあったとしても「トラブルがあった」という記録を保持しているので後から追いかけることができます。
またその情報はクラウドで管理されているので販売店もしくはスペシャライズドのアフター係と連携してトラブル解決に取り掛かれます。

ただ乗るだけではなく内部のシステムや背景を知ると誰かに勧めたくなります(笑)
私がスペシャライズドが好きな理由の一つはこういった商品開発の背景やストーリーを我々に共有してくれること。
だからこそお客様に勧めるときに、より熱のこもったお話ができると思っています。

無事終了証をいただき行程が終了です。

来月に迫った日本でのTURBOシリーズの発売が楽しみで仕方ありません。
少しでも気になったらぜひ店頭に聞きに来てください!

下記は同じ区間をアプリとガーミンで計測しています。参考までに…


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