北浦和店スタッフ 斉藤です
本日入荷してまいりましたPINARELLO PRINCE DISK
ピナレロのフル内装”TicRシステム”の組み立て風景ご紹介です。
自転車屋さんに入荷してくる自転車は、店頭に並んでいるように関せされた状態では送られてこず、6.7割ほど組まれた状態で入ってきます。
そこから完成まで持っていくのが自転車屋の仕事で、ウでの見せ所でもあります。
シートポストやホイール、チェーンも取り付けられていない状態で来ます。5分-10分ぐらいでこれぐらいまで持っていきます。
今回入荷したPINARELLO PRINCEは独自のTICR(TOTAL INTEGRATED CABLE ROOTING)システムというフル内装システムを有しております。
ハンドルの中を通り、ステムの中を通り….という感じで聞くだけでも大変そうですよね(笑)
それでは、組立やっていきましょう
さあ、まず仕組みの説明です。写真を見てもらうとわかる通り、突起の周りに割れそうな線がひっているのが分かりますか?
分割式のコラムスペーサーとなっており、横側にホースとアウター日本が通る穴が左右両方に空いております。
ここのワイヤー類は最初から通されて入荷します。ここは全然難しくありません。
次はハンドルの取付です
このように、ステムとハンドルのクランプされるところに大きい穴が開いており、ここからワイヤー類を4本通すようになっています。
個人的にはここは簡単な方だと思っております。MOSTのハンドルは比較的穴が大きく取られているのでワイヤーが通しやすいです。
ここでワイヤーを通すために無理に強く引っ張ったりすると後々響いてきます(笑)
ワイヤーを通し終えるとスッキリ綺麗に収まります。
この後、シフトワイヤーの長さ出しや、色々が最難関だと思っております。
ダウンチューブに大きく空いたこの穴から一旦、ワイヤーを外に出します。
ここの穴の中に付属のパーツを組み合わせて、フロントディレイラー用のアジャスター、リアディレイラーに繋がるワイヤーストッパーを作り上げます。
フロントディレイラーのアジャスターがどういう小僧になっているかといいますと、
このネジを締めたり緩めたりさせることで、下部のへこみがある三角のパーツが上下することで、ワイヤーの引きを調整できます。
この構造自体は難しくないのですが、ここにアウターをとどめながら、フレームの穴に押し込む作業が大変なんです。
長さを間違えれば、ワイヤーは全交換しなきゃいけないし、この小さいパーツをフレームの中に落としたら面倒だし、傷つかないように….
といろんな思いを巡らせながら作業しております。
ただ入れるだけなら簡単なのですが、私の場合は次組む人やメンテナンスしやすいように、ここからライナー管を通して、抜けないようにしています。
と、このパーツをフレームに収めればあとはいつも通り変速調整、ブレーキ調整して組むだけです!!
フル内装はハンドル回りがスッキリしていてかっこいですね。