さてさて、2019、2020年モデルというと、ロードバイクではかなり大きな変化をしている年ではないかと感じている今日この頃。
その代表的な変化のひとつ、クランク長の適正化。
今までは誰もかれもとりあえず170mmだとか、身長の1/10がクランク長だ。なんて言われていました。実際少し前までは当店もそうでした。
データーや理論での試行が繰り返され、また実践での実績によりどうやら全体的にもう少し短くなる傾向が強いようです。
横軸が身長。縦軸がクランク長。
おおよそ170cm位の身長であれば165mm位のクランク長が適正という事をこの表から読み取れます。(あくまでも目安です。)
クランクを短くすることでのメリットは円周が短くなるので同じペダル回転数で走るときに回転速度が遅くなります。言い換えると同じ回転の速度で回したらペダル回転数が高くなることです。という事は、純粋に同じギア比で同じ回転数だったら走りが断然、楽になります。
今回のお客様は完成車で170mmのクランクがついていましたが、身長から明らかに長いクランクでしたので、160mmをご提案させて頂きました。
このカスタムだとしっかりとセッティングしてある状態なら170mmのクランクを付けているときよりも実質、上死点の位置が20mm低くなるのでその分脚の引き上げが少なく、上死点側の脚の抜けがスムーズになります。
ショートクランクと言ってしまうとそれだけで、否定的な目でとらえられてしまう事も多いですが、あくまでもご自身のスタイルや、体格に合わせたクランク長の最適化で結果それが短いクランクに変わる傾向にあるという事です。
折角、いい機材を使っていてもじつはクランク長が合わないためにパフォーマンスが上がっていないかもしれませんよ。
是非この機会にクランク長の変更を検討してみてはいかがでしょう?