ブルべとサドルと膝と。アタック霞ヶ浦参加してきました!その②

その①はこちら。

ついに折り返し。
5時間で100km、PCやコンビニで止まって20km/h巡航ペースなのでかなり余裕です。
PC2に着いたときがちょうど正午を超えるかどうか。
お腹は良い感じに空きましたが、とんかつ屋でとんかつを食べるべく補給を控えて復路へと繰り出 風 が 強 い ! ふざけないで!!!

往路でもそれなりに風が吹いていましたが、それをはるかに越す風速が限界を訴える膝周辺の筋肉と腱を殴打します。
午後になって風向きが変わるというのはサイクリングロードではよくあること。

つまり往復向かい風という地獄のような苦行になったのだ\(^o^)/

 

身体を伏せて風をいなすも進まない車体、
膝の皿だけでなく腸脛靭帯も痛み始める脚、
左が湖で右がレンコン畑のまま変わらない景色。

もう「やってやんぜ!」とか思っていられません。
2人に膝の不調を伝え、パワーを落としてもらい、23km/h前後で走ってもらいます。

 

風向きによって陣形を変えてもらい、できるだけ私の膝が霞ヶ浦の藻屑とならぬようかなり気を遣ってもらいました。
時々ペースと私の意思を確認してもらい、
大丈夫ですと答えつつも実はDNFを考え始めていました。

 

痛みに耐えながら100km走らねばならないのは心が折れる。

 

クランクを回すたびに剥き身の腱が岩にこすり付けられるような激痛が走り、
ケイデンスを高くすれば痛みは軽くはなるけど痛みの回数が増え、
ケイデンスを落とせば1回あたりの痛みが増幅される。

近い駅はどこだろうかとマップを見ながらも、完走したいという気持ちはもちろんある。
DNSはしてきたがDNFはしたことがないんだから、走り切ったことしかないから、絶対完走できるはず。

それでも痛いことには変わらない。
動かせば痛い、止めても痛い、どうしても痛みが希望を崩していきます。

雑談して気を紛らわせる作戦ももはや無理。

 

理不尽にキレることでアドレナリンを出す……ッ!

 

私「霞ヶ浦はワシに恨みでもあるんか……」

「再び死の湖にしてやる」

「茨城県全土に腸脛靭帯炎ビーム放つ」

「私が国土交通大臣になったら真っ先に霞ヶ浦を埋めるね……」

「霞ヶ浦絶対許さない」

N「あとでツイッター開くの楽しみwwww」

 

マ「でもあと2kmくらいじゃない?」

私「!」

マ「ごめん違ったわwwww」

私「許さない」

 

 

しかし私は寛大なので、霞ヶ浦への憎しみは霞ヶ浦へ置いて先を進みます。
街中の家や建物が本当にありがたい!
防風林ならぬ防風家になって私の膝を風から守ってくれる……。

 

とんかつ屋は14時半ラストオーダーだと聞いたので途中一時停止して確認の電話を入れます。

ミスコースしたりコースから外れたら、
その位置まで戻って走り直すのがブルベのルール。

ご飯休憩と言えどもコースから外れていますので、
どっちからどうやって入ったかを確認して『とんかつ かつ吉』さんへGO!

 

私「もしかしてここがゴールか?」

「「あと65km先だよ」」

私「ヤダーッ!!!!!!」

 

 

もう写真だけあればええやろと思って
構図もなにも考えずに撮ったロースかつ定食の写真です。

 

キャベツが山になっているのもとんかつの厚みが3cmくらいあってめちゃくちゃうまいのも伝わらない……!
デフォルトのキャベツが多すぎて最終的に残しました。申し訳ない……。

1時間お店でゆっくりして、15時過ぎに店を出発。

 

ヤダーッ!と叫んでも残り65kmは変わらないし、膝の痛みもよくなりません。
日が傾き始めて空気が冷え込んできたので、フェイスカバーの上にネックウォーマーを重ねます。

夕暮れなので3つの尾灯のうち1つ点けて視認性を上げる。
反射ベストだけでもかなり目立ちますが、自発的に光る何かがあったほうが安全よね~。

膝の痛みはよくならないまでも慣れてしまったので、四方八方から吹く風が追い風なときだけちょっと頑張って、残りは2人に任せてのろのろ走ります。

 

どこだったかな、どこかの橋で前を走っていたグループの男性が女性を押していました。
登りでスピードが保てず低速でふらついて落車、ということもあるので、別に気にせず見ていました。

ただ車線の真ん中まで出てたんですよね。片側1車線の狭い橋です。
車がいなかったので最初は気にしなかったのですが、後ろから車が来たので我々が「車ー!」「車来まーす!」と叫んで知らせました。

が、まったく避ける気配がない。
車数台を後ろでせき止めながら登っていました
。

対向車がいなくなったタイミングで車は彼らを抜いていきましたが、
迷惑極まりない。なにより同じ自転車乗りとして恥ずかしい。

 

なんとなくこちらのグループにはピリッとした空気が流れ、
車の流れが切れるのを待ってそのグループを抜き、
下りを利用してその集団から距離を置きます。

下り切る手前で曲がるところを曲がりそこね、サイコンのルートから外れたことに気が付いて一時停止。
道を確認するともう1本前の交差点でした。

 

後ろを見るとさっきの集団もついてきていて、何で止まってるの?的な雰囲気に。
間違えましたー曲がるのもう1本前ですーと言いつつ、車が途切れるのを待ちます。

 

謎の男性「ちょっとこっちじゃないじゃん。さっきのとこでしょ?」

 

??????????????(^^)

さっきの車を止めながら橋登っていた人が、なんか勝手についてきてお小言もくださった。

「すいません間違えちゃって♡」と言いつつ内心ブチギレる私。
察知してニヤニヤするマスターとNさん。

そのまま右側の歩道に入って歩道のど真ん中を通って元のルートに復帰する姿を見てさらにキレる。

私「自転車通行可の標識があるところ、高齢者・児童が運転する場合、安全を確保するためにやむを得ず通行する場合のみ歩道の通行が許されていることをご存じでないようだ(^^)」

マ「太田ちゃんタイムか~!?!?」

私「今、私は怒りのプリキュア」

N「よっしゃ~!!!」

 

太田ちゃんタイムという名のプリキュアモードに突入し、
痛みを感じず怒りで稼働し続ける。

こちらは道交法に従って元のルートに復帰したときには、例の男性と集団とで距離が空いていました。
なんか同じグループではなさそう?
ひとくくりにマナーの悪いグループとレッテルを貼ったことを心の中で謝罪しながら抜きます。

やや向かい風でしたが、怒りのプリキュアであるキュア激怒には大した問題ではありません。

踏みます。

膝の痛みを怒りに変え、キュア激怒は入間TT区間にも似たフラットな道を駆け抜けます。

 

その後しばらく痛み、苦しみ、悲しみ、憎しみといった世界の様々な負の感情をトルクに変換。

 

N「あ、そろそろ次のPCやね~」

私「ハッ!(正気に戻る)」

 

気がついたらPC3まであと2km程になっていました。

 

PC3。プリキュアモードのツケが来た。
膝と腸脛靭帯めちゃくちゃ痛い。(頭が悪い)

しかしここまで来たらあと50kmもない!
もうDNFは考えず、走り切る事を目指します。

日が落ちてかなり冷え込んできました。
マスターは上下ユニクロで防寒、Nさんもユニクロで防寒、
私は寒さよりも膝の痛み。

8時間の寿命を使い切ったカイロはここでDNFです。お疲れ!ありがとう!

ここまででおよそ10時間。
残り時間は3時間以上あるので余程スピードを落とさない限りは完走できるはずです。

 

とりあえずレシートを手に入れなければならないのでコンビニにイン。
トイレ待ちで遭遇したSNS繋がりの実業団レーサーMさんにサドルの良さを語ると、後日試しに来てくれました。
私よりゴリゴリに乗る方だからきっとまた違う感想があるやろな……( ˘ω˘ )

ここでも何を買ったのか覚えてないですが、最後までハンガーノックになることもなかったのでなんかいい感じに補給を取ったんだと思います。
次回の参考にならねえ~!

 

街灯が少なくサイクリングロードもあるので、フロントはミドルで点灯。
リアは1つ点滅1つ点灯でゴールに向かって最後のPCを出ました。

もうあとは膝の痛みとの戦いになってきますが、江戸川だか利根川だかのサイクリングロードが見事に追い風だったので調子に乗って踏みます。

そしてそんな気はしていたのですが、
この踏み過ぎが後々痛い目を見ることになるのです……。

街中に入ると風はほとんど気にならないものの、
どうにも腸脛靭帯の痛みが無視できないレベルにまでなってきました。

雷が劈くような痛みが膝から脊髄を駆け上がるというか、
とにかくどう動かしても止めても痛いという状態にまで悪化。

さらに信号が増えてきたことでストップアンドゴーが増えます。
左のクリートがはまるまでのスタートから少しの間、どうしても右足で踏み込んでペダリングをしなければならず、距離を増すごとにどんどん痛みも増していきました。

 

残り20kmもない、残り15kmだ、残り10km、と自分を励ましながら、
時々襲ってくる思わず声が出るほどの激痛を歯を食いしばってやり過ごします。

 

もしかしたらまたしばらく自転車に乗れないか?
限界まで腸脛靭帯炎を悪化させたときは歩くことすらままならならず、その時よりも痛みの度合いは強いように思えました。

 

ただ「早く終わってくれ」とも、これがあと10kmでなかったらとも思いました。

ここで諦めて今までの我慢を無にするのはもったいなさすぎる。
でも今すぐ脚を止めたい。

無心でルートナビを進む矢印を見つめ、信号待ちからのスタートのたびに呻き声を上げ、1kmが10kmあるかのような錯覚すら覚えました。

 

残り5kmくらいでしょうか。
急に前方が暗くなりました。

ライトの充電が切れました。
しかも、今回に限って予備のライトを持ってきていない。

 

あ、私のブルべ終わったのか。
あとほんの数kmなのに。

 

自分でもびっくりするくらいどうでもよさげな「ライト切れたー」という声が出ました。
とりあえず前を走る2人に伝えねば、と思って言葉を発しました。

 

N「ライト切れた?」

私「はい( ‘-‘ )」

 

マ「はい」

私「はい?( ‘-‘ )」

 

マ「俺の予備ライト」

私「!( ‘-‘ )」

 

帰ってから荷解きしたらサドルバッグの中に携帯充電器持ってた。
やめたくて仕方なかったんだな!!!

どんどん進んで、信号スタートで呻いて、車通りが増えて、そしてやっと朝見た景色が近づいてきます。

 

12時間15分でゴール!認定!
嬉しいのでデザインは変わらないけれどメダルを買う!

 

腸脛靭帯が最悪の状態にはなりましたが、
3日安静にしていたら何事もなかったかのように回復しました。

膝の前側の痛みは2週間経った今でも引きずっているので、なんかよくわからないなあ……。

 

そして後から見たらTSS581とかいう恐ろしい数値が出ました。
※450以上で非常に負荷が高く、回復するのに数日を要する

 

1人だったら肉体的にも精神的にも絶対に走りきれなかったと思います。
マスターとNさんに感謝……!

 

痛みが消えた今となっては「TSSも稼げたし楽しかったなあ!」という感想しかなく、
これがブルべが沼と呼ばれる由縁だろうなと思います。

 

 

翌日のTwitter、疲れが抜けてないのがよくわかる(笑)

 

今年もGWにスズパワーセンチュリーライドがあります。
ルートがあらかじめ引かれて、チェックポイントを通って、完走を目指すというイベントです。

厳密には違えども、ちょっとしたブルべのようなもの。

センチュリーライドが楽しかった人はブルべも楽しいと思います!その逆もしかり!

 

結論、
ブルべは楽しい。

呪文のような長文でしたが、ここまで読んでくださってありがとうございました!

→その③(オマケ)

 

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