草加店のルーベディスクエリートをもてぎへ連れて行くことになり、
整備を兼ねて改修を実施しました。
まず、ルーベの特徴の一つのフューチャーショック。
ヘッドセットにサスペンションを搭載しているので路面からの衝撃が劇的に緩和され、ロングライダーにとても優しいバイクです。
このフューチャーショックですが、従来のアヘッドコラムと呼ばれる構造とはかなり違っています。
アヘッドコラムは、トップキャップとステムを外してコラムスペーサーを入れ替えてステム・ハンドルの高さを変えられますが、
ルーベディスクの場合は、ステアチュープスペーサー(5mm×3枚)とヘッドセットカバー(0mm OR 15mm)がフューチャーショックを取り囲み、これらの入替をすることでステム・ハンドルの高さを変えることができます。
トップキャップはありますが、アヘッドコラムのソレとは役目が違います。
入替をするとこんな(↓)感じです。
↑デフォルト(上限)
↑25mm下げ(下限)
だいぶ差がありますね。
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では次にタイヤ交換をします。
ルーベディスクエリートに付属のアクシズエリートディスクホイールを使うので、622×21のスーパーワイドリムに対応しているスペシャライズドのタイヤを使うことにします。
フロントはS-Worksターボ22c(フロント専用)
極めて転がり抵抗の少ない上に卓越したコーナリングトラクションをもつ世界最速のタイヤです。
リアはS-Worksターボ コットン24c
非常に柔軟な320TPIのコットンケーシングの特別なタイヤ。S-Worksターボの上位種です。
世界最遅を自負する私が使うと何かが起きるかもしれません。
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続いては、クランクです。
ルーベディスクはS-Worksを除いてJIS規格の68mmハンガーですので、いろいろなクランクが選択できます。
私はラ・クランクの162.5mmのショートクランクを使います。
フィッティングをした際にはっきり感じることができますが、上死点付近でのヒザと股関節の屈曲を抑え滑らかなぺダリングが可能になります。
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最後にブレーキシステムの改修です。
ルーベディスクエリートには、TRP(テクトロ)のSPYRE(スパイア)というメカニカルディスクがついていますが、
これをアレコレしてタッチを劇的に改善しました。
よし!アレコレの大事なところは写ってはいるけれども具体的に言わない限り大丈夫だろう…
アレコレの内容についてはナイショ(※)ですが、このスパイアというメカニカルディスク、テクトロの本気がうかがえる逸品です。
メカニカルながら対向2ピストンで、左右が独立してパットクリアランスを調整できる構造なので、ディスクローターとの干渉を容易に解消できます。
このブレーキなら、「メカニカルディスクを使うのもアリだな〜」と思わせてくれる品物です。
※安全性をないがしろにした類のものではありませんのでご安心ください。
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というような改修作業を実施しました。
こういったカスタムもフィッティングと合わせてノウハウの生きるところです。
ご興味のある方は、ぜひ草加店へいらしてください。
みやかわ