スペシャライズド ライダーファースト・エンジニアード。
これはスペシャライズドのバイク開発の指針です。日本語にすると「ライダーを第一に考えた開発」ということです。
ライダーの体格はそれそれ異なるので、駆るフレームサイズも当然異なります。
地球上にある多くのロードバイクは、日本人より大柄な欧米人がのるような大きなサイズを基準として設計され、
それをダウンサイズないしアップサイズして小さなフレームやさらに大きなフレームを設計します。
ところが、その設計ではサイズごとにフレームの走行特性が変化し、
基準より小さいフレームは過剰に硬く、基準より大きいフレームはしなりやすくなりがちでした。
これは、サイズの違うフレームは、同じ名前であっても、実のところは異なる性能になっていることを意味します。
ライダーファースト・エンジニアードはそこに着目して、
「すべてのバイクで一貫した性能を確実に発揮させる」
つまり、登坂性能、加速性能、操作性能が、すべてのサイズで、すべてのライダーに最適化されて設計されています。
次の3枚の写真はライダーファースト・エンジニアードの設計のルーベディスクのダウンチューブの写真です。
ルーベディスク 49サイズ
ルーベディスク 52サイズ
ルーベディスク 54サイズ
49サイズと52サイズと54サイズではダウンチューブの周囲の長さが異なるのですが、
実は長さだけではなく、内部のカーボンファイバーの積層も変えてあります。
さらにそれだけではなく、(さすがに外からはわかりませんが)
プレプリグと呼ばれるカーボンファイバーとレジンのシートの枚数も異なります。
設計図そのものが違うので当然といえば当然ですね。
ここまでして、ライダーファースト・エンジニアードのフレーム設計は、「一貫した性能」にこだわっているのです。
ライダーファースト・エンジニアードは、S-Worksをはじめ、
MY2017のターマックコンプ・ルーベディスクエリート・ヴェンジエキスパート・ルビーディスクエリート以上のフレームに採用されています。
スペシャライズドならではの開発コンセプト、ライダーファースト・エンジニアードのご紹介でした。
みやかわ