ホイールビルドのカガクというタイトルで記事をいくつか書くことにしました。
これは旧型のレーシングゼロのハブですが、レーシングゼロ、シャマルウルトラ、キシリウムに代表される高性能ホイール達が、なぜよく走るのか?
ということをホイールビルドの視点からできるだけわかりやすく書いていきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
では、さっそく。
これはハンドビルドでよく使われるノヴァテックのハブです。
シマノ用とカンパ用があり、ホール数違いがたくさんあるのでとても重宝するハブです。
右フランジが大径で左フランジが小径になっているので、こういった形のハブは「ハイローフランジ」と呼ばれます。
ハイローフランジのハブとそうでないハブがあって同じリムと同じ太さのスポークホイールに仕立てた場合、ハイローフランジのホイールの方が、わずかですがバランスの良いリアホイールを組むことができます。でもその「わずか」がとても大事です。絵心(えごころ)ではなく、図心(ずごころ)のある方は紙とペンでリムとスポークはそれぞれのハブを図に書いてみてください。
何かが「わずか」に違うはずです。
ちなみにラジアルではなく左右タンジェントで図をかきましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今回はここまでとさせていただきます。
みやかわ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ 実験用の変組ホイールギャラリー
マヴィックコスモス24hリム
HB-7800
DTコンペティション タンジェント組(片側1回転ねじり)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・