知っておくと選びやすい、ロード用ディスクブレーキパッドの種類

こんにちはふじみ野店北川です。

なかなか入荷が安定しないのはバイクも消耗品も同じ…
特にディスクブレーキのパッドとローターは欠品気味で品薄な状態が続いています。
確かに品薄なんですが、実はロード用ブレーキパッドはバリエーションで言うとなんと4種類もあるんです
定番のものに集中してしまうので「どこに行ってもない」という感じがするんだと思います。
用途にほんとにあっているのは?を踏まえて選んでいただくとチョイスの幅が広がり見つけやすくなるかもしれません。


店頭のロード用ブレーキパッドの様子。

今回は現行のTiagra~DURA-ACEの対応パッドを対象にご説明します。
MTBやクロスバイク、1世代前のロード用ディスクブレーキ(RS785など)は状況が異なります。

まずブレーキパッドの種類は大分類で2種。
その中にそれぞれ2パターンあるので最大4種類ということになります。

【レジンパッドかメタルパッドか】
これはパッド特性の違いになります。
ロード用コンポを買って箱を開けるとついているのは「レジンパッド」になります。
これが標準と考えていいと思います。完成車で買った場合はメーカーの考えによってメタルパッドが装備されていることもあります。
レジンの特性
・自然なブレーキフィーリング
・音鳴りは少ない
メタルの特性
・レジンに比べてよりダイレクト感のあるフィーリング(ロックするようなものではないですが食いつきがよい)
・雨などの悪条件でも安定的なブレーキ性能
・レジンに比べて若干の音鳴り(こすれる音)
・レジンに比べてローター攻撃性が高いので「メタル対応」のローターが必要。
ざっくりいうとレジンが標準でより、食いつきの良いフィーリングや悪天候も乗ることが想定される場合はメタルをチョイスするということになりそうです。
メタル対応のブレーキローターは105グレード以上のものが必要です。
(バイクが105でもブレーキローターのみ下位グレードがついていることもあるのでチェックが必要です)

【フィン付かフィンなしか】
フィンというのはパッドの背中にゴジラの背びれみたいなものがあるかどうかです。


写真左はフィン付、右がフィンなしです。
パッドそのものはレジンパッドで同じものです。
フィンの有無はズバリ放熱性の違いです。
ブレーキは常に摩擦を起こして仕事をしますが、その摩擦による熱はまずパッドとローターに蓄積されます。
熱が上がると摩擦係数が下がり結果的に制動力の低下を招きます。
このゴジラの背びれのようなフィンが空気に対する接触面積を増加させて放熱効果を促進します。

そしてこれらのパッド4種はすべてロード用ディスクブレーキキャリパー(DA,ULT,105,Taiga)に使用可能です。
(ブレーキローターのメタルパッドの対応は要確認)

フィン付のほうが放熱効果が高いとなれば「そっちのほうがよさそう」と思うかと思いますが
山坂道をガンガン攻めるような走りでなかったり、平たんなライドが多い方、通勤利用が多い方はフィンなしでも問題ないことも多いです。
知ってみると選択肢が一気に4倍になりましたよね!

そんなわけですべてがいつもあるわけではありませんが、代替案を提案できることもあるよってことです。
まだまだ潤沢に出回ってきませんがなくなると困るブレーキパッド、お困りでしたらお早めにご相談ください。

 

 

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