じてんしゃがならぶまで。

こんにちは、ふじみ野店北川です。
昨日は子供にせがまれてトイザらスに下見に行ったのですが6歳の次男が言うには、サンタさんにはNintendo Switchを頼んだから大丈夫!なんだそうです。さぁコマッタ、まだ扱い切れませんよ。
でも年末年始はスマブラやりたいですねー!
この時期の玩具業界は人気商品が集中するとのことで例年変身ベルト関係が品薄だとか(長男のときはヨーカドーの抽選に並んだなー)

さてさて、自転車というのはご注文をいただくとメーカーから送られてくるのですが、物流の都合でダンボール箱へ梱包されてやってきます。
店頭でご覧になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
箱からだすとこのような状態で梱包されています。
工場で組み付けたほうが効率の良いものなどは予め仮組みされています。

メーカーなどにもよりますが、ワイヤーが通っていないもの、ハンドルも付いていないものなど様々です。
工場でついたグリスなどがありますので軽く掃除をしながらキズなどの外観検査もします。
と、そこで、

バイクにある処理をします。
何をしているかは企業秘密です。新日風に言うと「闘魂注入」てやつでしょうか。
これがかなりエネルギーを使うので、日に何台も組めません。

別パーツとなっていたハンドルを組み付けバーテープを剥がします。
このメーカーは巻いてあるのですが、コレも様々。
実際はワイヤーの処理をしたり、油圧ののブリーディングをしたりするので剥がしますね。

こんな感じでオイル受けを取り付けてレバーからホースを経てキャリパーまでオイルで満たします。
アレヤコレヤとやりながらオイルの注入とエア抜きを進めます。 
だいたい、「悪いやつ 」がどこかに潜んでいるのでそれを追い出すまで行います。
この作業の良し悪しで、ブレーキシステムとしての安定性が左右されます。   
ここでようやく、ハンドルバーとSTIレバーの角度を決めていきます。
(効率的なブリーディングのために上下左右に動かしたため)
お客様のリクエストなどがアレばそれに合わせていきます。


そしてキャリパーのセンタリングを合わせます。
あっていないとタッチが悪いのと、シャンシャンとパンダの名前のようなローターの音鳴りがします。
後輪側の固定ネジはフレーム下側にあるので、回転できるスタンドが便利です。
でも私が、このスタンド(RS-5000)に決めた理由はメーカーサイトにもある「ボーイングの技術者と共同開発」という言葉だけが決め手です!w
実際に使い勝手がよいので気に入っているのですが…

シフトワイヤーを通す段階ではフレームにあてがい、長さを合わせてカットします。

カットしたままの断面は若干潰れ気味になるので

真円にもどし端面を均します。これはメンテナンス本にもよくかいてある内容ですね。


フレームへの挿入はガイドを使用します。これもメーカーによりますが…。
これがあるととてもラクですがなかったり抜けてしまったりすると、見えない出口に糸を通す苦行が待っています。
そういう場合は仕方が無いのでForceを使うのですがこれまたエネルギーを消耗するので日に何台も出来ません。

ケーブルの馴染みをとりながら変速調整を進めます。

ワイヤー関係の始末が終わったらバーテープを巻き直します。


それと、ネジ類はもちろんトルクレンチを使って管理しています。
パーツの破損を防ぐのはもちろん、感覚だけでしめるとばらつきの可能性もありますし、私は「よし!締めた!」の確認の儀式としても行っています!

それらの工程を経て組めたバイクです。
在庫品の場合は店頭へ並びますし、注文品の場合はオプションの取付、納車のフィッティングへと進みます。

ロードバイクなどはクリスマスに駆け込みというのは考えにくいですが、ご注文から納車までお時間をいただくのは物流の都合と、組み立てにも今回紹介した以外にも、良い状態が長持ちするよういろいろと「仕込み」をしています。

そのためお買い上げ後の整備も、「こうしてあるから、こうすれば良くなる」ということもすぐに想像が付きます。
お買い上げ頂いたバイクについて気になることがありましたらお気軽にご相談ください!

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