東京五輪ロードも終わり、選手の走りにも使用する機材にも興味深々でした。その中で今回は走行時における現役時代のホイールチョイスの話でもしてみようかと思います。
日本では人気のヒルクライムやクリテリウムを除き、通常のロードレースでは平坦があり、登りがあり、下りがある、というのが一般的です。 セクションごとにホイールをチェンジする選手はなかなか見ないと思います。(過去に登りと下りしかないTTでホイールを変更している選手は見た事がありますが少ない事例ですね)
そんな中で登りの得意だった私がよく選んでいたホイールというのはリムハイトが高く比較的重量のあるモノが多かった気がします。 アレ?登りが得意なら軽量ホイールがいいんじゃないの?と思われがちですが、私の場合逆で、平坦や下りでいかに楽をして登りに力を残すかに重点を置いていたのでそのようなチョイスになりました。 またパワーの無い私は重量というよりは回転の慣性モーメントを重視していました。(ここでいう慣性モーメントが優れているというのは簡単に言うと 重量が同じなら、外周が重いホイールほどゼロ発進は不利だが、ある程度スピードが乗って来ると減速しにくい といった意味合いで捉えていただければ)
レースが一旦スタートしてしまえばゼロスタートのダッシュは多くないですし、スピードの乗った集団内では特に顕著に恩恵を受けることが出来ます。 また場合によっては前後ハイトや重量の違うモデルなどを使ってレースを上手くこなしていました。
ホイールの軽さやハイトはとても気になる点だと思いますが、そこにプラスアルファ転がり・慣性、などを考えてあげると更に購入選択の幅が広がる事、是非覚えていていただければと思います。
さて、本日も暑いですが、皆様のご来店お待ちしております。