こんにちは、北浦和店エンジョイガチ勢太田です~!
今年はエントリーに先駆けて、センチュリーライドのコースが発表になりました。
私は130kmを初心者や女性を連れてゆるぽたするのが使命なので160kmコースの険しい山々を走る必要はぶっちゃけないのですが、
「160kmコースどう?」と聞かれることが多いので毎年試走に連れていってもらってます。
130kmコースは休憩ポイントを探しつつまた今度のんびり走ってきますね(・ω・)
相変わらずロングライド号はFENIXちゃん。
そして例のサドル、Power Expert with mimic。
あまりによかったので買いました( ˘ω˘ )
しかも北浦和店に在庫がなかったので草加店で……(笑)
今年の160kmコースの山岳地帯は今までとは逆回り。
荒川~入間川を通って飯能市街に出て、
東峠を裏から登り、子ノ権現、天目指峠を回って名栗に降りてくるのですが、
自転車歴が5年になっただとか、
どこぞのレースで1位だったとか、
心拍ゾーン5で2時間走れるとか、
そんな程度で無事に走り切れると思わないでくださいね。
まあそれら上記すべてに当てはまるのが私だったんですけど、
惨敗も惨敗、ボロ負けです。
いつもの小瀬戸交差点を右に曲がっていくと、
「ウェルカムドリンクをどうぞ!」とばかりに東峠が待ち構えています。
途中平坦や下りもあるので平均斜度は6.8%ですが、登りだけなら斜度は12.1%。距離は2.2kmもある。
しんどい。
しんどい裏東峠を吾野側に降りてから300mほどアップダウンを繰り返していくのですが、
路面がガレている&結構なサイズの落石があるので気を付けてくださいね~。
かく言う私も下っている最中に穴を避けたら落石に乗り上げ、
人も車も通らぬ山の中でパンク。
タイミングよく通りがかった原付のおじさんに「大丈夫?」「助け呼ぶ?」「直せる?」と声をかけてもらい、人の優しさに触れるなどします。ありがとうおじさん……。
160kmコースにエントリーする人の中にパンク修理ができない人はいないとは思いますが、
これが落車だったりエンド折れだったりすると本気で立ち往生しますので、
工具やエンド金具、予備チューブ、予備タイヤなどは必ず持ってくださいね~。
東吾野駅前を通り、ようやく下界へ。また山に近づいてきて三差路を右折すると
登場! 激坂・子ノ権現
に備えた激坂!
ウインドブレーカーを脱ぐ、という建前で一度自転車から降りて足を休めます。
かろやかに駆け上っていくクライマーの知り合いたちを走馬灯のように浮かべながら、
「山の何が楽しいんじゃ……」と大地に喧嘩を売りながら、
36-28Tを筋肉のみでゴリゴリと踏みしめ、キツくなれば蛇行をし、
どうにかこうにか全身で斜度をねじ伏せていきます。
なんかほんの少しだけ下りなのか平坦なのかあったような気がしますが、
意識が半分飛んでいたので幻覚かもしれません。
必死に東峠からのアップダウンをこなし、
見通しのいい場所では斜度を薄めるために蛇行し、
心がバキバキになりながら10%は余裕であるような坂をようやく登り……
看板があるぞッ!!!
実は子ノ権現終わったのではッ!?!?!?
子ノ権現
(1.8km)
もうヤダ……。
ウインドブレーカーを脱いだ場所からこの残り1.8kmの看板まではかろうじて足つきなしで来ましたが、
そもそもパンクで1回足ついてるしここでも足ついたんだからもう負けだ負け~
キツそうならすぐ降りるぞ~い!
降りると決めつつあと1.8kmだから……1.8kmくらいなら……と諦めきれず、
ハンドルにしがみつきながら、どうにか意地でペダルを回し続けます。
ここまで来たらメインディッシュの28%まであと少し。
いままで新潟の枝折峠を除いたすべての峠で、足をつかずにきました。
いくら28%と言っても一瞬のはず。
スプリントは得意ではない……得意ではないが、
私のパワーならばねじ伏せることができるはずだ!
自らを鼓舞をするも一瞬で沈黙。
28%の地獄、ぜひ現地でご堪能くださいませ。
これは二度と来ねえな!と思ったので例のわらじの前まで写真を撮る。
「お守りをいただきましたがまだ返せませんすいません」「無事に帰りたいです」「膝を強くしてください」とお参りして、
登ってきた300mを表側に下り、そしてまた200m登って
デザート代わりの天目指峠へ。吐きそう。
このあと最後の最後に山王峠を登ったんですが、半年前にブルベの中で和解したはずなのにインナーローでも脚がまったく回らない。
嘘やん……。もはや写真を撮る元気もありませんでした。
最初から最後まで脳裏に浮かび続けた「帰りたい」の文字、
パワーメーター、心拍計、GPSが突然ロストしてデータも指標もなく、
そして二度と来ないであろう峠と名所に「来た」という証拠を残す意味で写真を撮るしかできなかった。
総評
ただただしんどい。
以上が今年の160kmコース山岳区間を平地大好きマンが走った感想です。
どこそこの九十九折りの斜度がこう、路面がこう、景色がこう、という
走る上で役に立ちそうなことはまったく覚えていないので、
より詳細で、より面白く、より写真がうまい人に頼りました。
私が個人的に読んでいるブログ『しおいんですけど』のへるはうんどさんにお願いしたところ
なんとへるはうんどさんたちが子ノ権現を走ったときの記事のリンクを貼らせていただけることに!
ありがとうございます!ファンです!
ZONDA買ったのも、都民の森行ったのも、白石峠に行ったのも、なんなら私が書くブログの文体も実は『しおいんですけど』に影響受けてます……!
子ノ権現のキツさを詳細に記録し書き上げためちゃくちゃ面白い(&恐ろしい)記事がこちらです。
→しおいんですけど:決戦! 四天坂・子ノ権現VSインナーロー教団 最大勾配28%の恐怖
峠の血の味ランキングやアイテムの批評、写真の撮り方指南なども参考になりますのでぜひ(`・ω・´)
・限界まで疲労した際、客観的なセルフマネジメントができるか?
・ブレーキングやバイクコントロール、ダウンヒルのライン取りが他者の危険ではないか?
・適切な水分、エネルギー補給ができるか?
・落車、メカトラ、パンクなどが起きた際に自分だけで対処できるか?
・なんらかの理由でDNFする際に帰る手段はあるか?
起こり得ることを予想し、用意し、自分の力量をしっかり考えた上で走ってくださいね。
マジでこれは……半端な気持ちと脚とテクニックで走るとなんらかの事故が起きそうなので……
私よりベテランだらけなので恐縮なんですが、本当に気を付けてください。
安全に帰ってくるまでがサイクリングです!
160kmにチャレンジする方も130kmにチャレンジする方も、
全員事故なくケガなく無事に帰ってきましょうね!