カンパニョーロ シャマルウルトラ の修理のご依頼です。
レース中に接触されてリアディレイラーがスポークをなぎ倒し…。
↑こことここは打痕があり、テンションを解放すると…
↑ぐにゃり。
交換用スポークを切らしていたため、取り寄せにお時間をいただきました。
後日、スポークが届きまして…
センターをチェックして…
タイヤを戻して作業完了です。
工場出荷時よりも縦横の振れは追い込んでおきましたので、またガシガシ使ってあげて下さい。
あと、USBベアリングなので、オフシーズンには前後ハブをグリスアップさせてください。
よろしくご検討下さいませ。
みやかわ
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ちなみにシャマルに採用されている MEGA G3 ですが、
「ホイールビルドのカガク-04」の三角形にあてはめるとこのような図になります。
「スポークでどころがおかしいじゃねーか!」等のツッコミはご容赦ください。
なにが言いたいかというと、G3は左右のスポークが7:14本なので、右側の赤の三角形が左側の青に比べて倍に増えているんですね。
(左は減っていますが…)ホイールビルドのカガクでも触れていますが、リアホイールの右側にはフリーボディがいらっしゃるので、赤の三角形は小さくなりがちです。
そこで右のスポーク本数を左の倍にすることで赤の三角形を増やして横剛性を稼いでしまおう!
で、左は本数減るからいっぱいいっぱいまで左にワイドフランジ化して青の三角形いっこあたりの大きさを稼いで横剛性の損失を防ごう!
というすばらしい設計になっています!
G3については、ホイールビルドのカガクで取り上げますので、お楽しみにしてください。