コんにちは北浦和店サイトウです
冬の風物詩?のように感じるのですが寒くなってくると急激に増える、変速レバーの空打ちのご相談
その原因と対策、空打ちさせないコツを解説していきたいと思います。
・原因
まず、なぜ変速レバーが空打ちしてしまうのか。
寒くなってくるとより顕著に出るのですが、空打ちしてしまうレバーは年柄年中スカスカです。
その原因としては、経年劣化や、レバー内部の機構にゴミが溜まって歯がかみ合わなくなることや、内部のグリスが固まってしまい歯がかみ合わなくなったり、ワイヤーが切れかかっていたり。だいたいこの3点が原因として挙げられます
ワイヤーが起因しているものに関して言えばワイヤー変えればいい話でして、ワイヤー変えても治らなければ、それは内部の話になってきます。
だいたいは10年弱経っている5800や6800、9000シリーズ以前のモデルにて頻発しています。
欠かさず乗ってる方は起きにくいのですが、段々乗る頻度が減ってきて久しぶりに乗ろうと思うと、スカっと空打ちしてしまうんですよね
・修理
完全に治すのであれば、互換性のあるレバーに変えてしまうのが最も手っ取り早い方法なのですが、コストが大きくかかってきます。
レバーごと交換するのも手ではありますが、下記画像赤丸で囲んだレバーユニットアッシーのみ交換という方法もあります
ですが、、空打ちの症状が出るころには10年くらい経過して、このスモールパーツが販売終了してしまっている!というのがよくあるオチです(笑)
もう一世代新しい11sのR7000やR8000.R9100のレバー用スモールパーツはまだまだ製造してますのでご安心ください。
油圧のレバーはこのユニットのバラ売りはしていません
これが手に入らなかったら放置せざるを得ないのか?という疑問が出てくると思いますが、空打ちに対して有効な処置がございます
パーツの交換も必要ない、いたってシンプルな方法です。
完全に治すというよりは、応急処置レベルではありますが、クリック感は復活いたします
※あくまで一例ですので、レバーの型式によって注油や清掃する位置は異なります。ご注意ください
①まず中にたまっているごみや固まっているグリスを除去します
ブラケットカバーがゴム製品なので、それに対して攻撃性のないクリーナー類を内部に吹きかけます
汚れが流れ出てくるので拭いてあげましょう。
②キレイになったレバーですが、クリーナーで汚れが落ちているだけで、本来グリスがあった箇所なのでそのまま放置していると錆が発生してきます
弊社ではシリコン系の潤滑剤を吹いております。
完全に元通り〜👏とはいきませんがカチカチ動くようになります(^^♪
クリック感のあるレバーは気持ちいですね
それに、パーツがキレイになると、ちょっとだけ早くなれる気がしませんか…?
それでも、それでも引っかからない場合は、うまーく引っ掛けるコツがありますのでそれを伝授します
よく聞くのは、ゆっくり動かすようにとか、数打ちゃ当たる戦法ですが、経験上それらは大して効果がなかったです
私のバイクもこの症状がずーーっと続いていて編み出したコツです
それは、前に押しながら、弧を描くようにレバーを押し込む。です
物を動かすときの動作を言語化するのって非常に難しいですよね、写真で解説いたしましょう。
黄色:通常のシフト操作
この様に何も考えずにレバーを押し込んでも、なかなか引っかからないではないでしょうか?
そこでたどり着いたのが赤い矢印のように、前に出しながらレバー操作をする方法です。
かなり大げさに動かしてますが、シフトアップ用のレバーをブレーキレバーに近づけながら押し込んであげると
結構いい感じにかみ合ってシフト操作に成功します!
あくまで、内部をクリーニングてからの話です。
物は使ってなんぼ、いくら古くても壊れない限りは使ってあげましょう、その方が物も喜んでくれるはずです。
レバーの空打ちでお困りの方は、ぜひ試してみてください。
また、こんな方法があるよ!なんてご意見がありましたら教えてくださーい(^^♪