北浦和店サイトウです
先日お客様のバイクに、あのコンポーネントを取り付けました
そう、最近の展示会にて話題をかっさらっていたWHEELTOP EDS です
あくまで私の主観ですが、組付けるときに感じたこと、実走の感覚をご紹介していきます
今回取り付けた車体は CANNONDALE TOPSTONE
いつもニッチなカスタムのご相談をしていただきありがとうございます
WHEELTOPについておさらい
「EDS」シリーズは、WheelTop社が2015年より開始したハイエンドバイクコンポーネントの製品開発の末に生まれた電動無線コンポーネントです。
電動コンポーネントのポテンシャルを生かしたリア変速システムは7Sから13Sまで可変対応しており、ギアクランクやスプロケット、チェーンなどのパーツはそのままにご使用いただけます。
また、展開はフラットハンドルモデルとドロップハンドルモデル、ドロップハンドルモデルはワイヤー式ブレーキ、油圧式ディスクブレーキに対応しております。
7-13sまでの対応ということで、今回は9sにて組換えのご用命をいただきました
完全に無線のコンポネントということで、取付のみは超簡単で、他社のコンポーネントと取付方法で大きい変化はありません
取付は簡単でしたが、納得いくまで調整するのが最大の山場でした
まずは各ディレイラーの原点調整、いわゆるスタート地点です
ここを基準に、後述の前後ディレイラーの調整の起点の位置を決めていきます。
基準が決まっているのでその通りにつけましたが、カチャカチャ鳴るときは少しずらしたりします。
さて、発売時から話題になっている一段一段調整できるという機能についてですが
FD、RDは1段ずつ位置を0-2000の数値の中で調整できるのですが、これがなかなか曲者です
ましてや大雑把な私にとっては・・・
RDは、数字が大きくなればなるほど反ドライブ側に近づいていくので、トップ側の数字は小さくロー側の数字は大きくなります
シマノのスプロケットを使っていれば、等間隔で数字を足していけばいいのでは?と思いましたが
そんな単純なもんではなかったですw
1段ずつトライ&エラーで、数字を5ずつ増やしてみたりちまちま調整していき、実走を繰り返し行い
納得のシフトになりました
FDの調整は6段階ありますが、実際メインで使用するのは中の4段のみ。
1File,6Fileのところは説明書にのっとって現車調整しました
上から
アウタートップ位置
アウターロー位置
インナートップ位置
インナーロー位置
これも現車合わせでちまちま調整します
今回はクランクがCUESだったのでチェーンラインがかなり外側にあるため、アウタートップでもほんの少し擦れてしまってます
上記の画面は12sの物でデフォルトの数値を出しています
ここで実際に調整した9sの画面を出したら我々の仕事がなくなってしまいますからねw
やりにくいと思った点もいくつかあります
・FDのサポートボルトの位置
裏側から2mmの六角で動かします、今回はバンドタイプだったのであまり気になりませんでしたが
直付けの際は気になりそう
・ブラケットカバーが硬い
分厚くて硬いため、めくりにくくて固定の際やブリーディングの際に不便を感じました
・アプリが全部英語
言いたいことはだいたいわかりますし、講習会でいただいた日本語の資料も持っていますが
ユーザーフレンドリーじゃないですわね。
さて、当店では預かったバイクは念のため実走チェックをしております、乗った時の完走としましては
「…….これでよくね?」です。
変速性能やブレーキタッチ、私にとってですが、ほぼすべての性能に満足感を得られました
カツンッと効くブレーキタッチは良し、純正パッドの制動力も申し分なし。
シフトについても、しっかり調整すれば大手メーカーと遜色なく、シフトショックもなく、トルクを掛けながらでも上り坂でも
バシバシ変速してくれます。RD,FD内のモーターはなかなか強力な事間違いなしです。
そして何よりブラケットが小さい!!
油圧ホースのコネクティングボルトの張り出しが少ない分、横幅も狭く、周長も小さいです
手の小さな方でも握りやすい感じがします。
コスト面で電動化のハードルが一気に下がったのはもちろんで、費用対効果はかなり高いと感じます
12万+工賃でここまで操作感が良くなるとは。
特に、いま機械式ブレーキ/シフトのディスクブレーキ搭載バイクに乗っている方や、リムブレーキのバイクに乗っている方々の今後のカスタムとしてお考えいただいてもいいかもしれません。
店頭在庫もございますので、是非ご検討ください!!
WHEELTOP EDS TX RA-7000 —¥121,000
交換工賃—¥38,500
ここに加えてバーテープ、チェーンなど必要になってきます。
お見積もりもお出しできますので是非ご相談ください。