ホイールビルドのカガク7回目はロヴァール Rapide CLX 編です。
先日、スペシャライズド・ジャパンで開催された Specialized Bicycle Components University,SBCUに参加してきました。
修了証です。
真面目に講習を受けて、最新のスペシャライズド製品の知識を得ましたよーということです。
その講習の中で、ランチライドという名称でテストライドができるのですが、
S-Works Tarmac SL6 Ultralight(+CLX32 リムブレーキ) と
S-Works Roubaix(+CLX32 ディスクブレーキ)
・・・に乗らせてもらいました。
S-Works Tarmac SL6 Ultralight
S-Works Roubaix
この2台ですが、スペシャライズドの設計基準となるライダーファーストエンジニアードの世代に差があり、ターマックが最新のライダーファーストエンジニアードと材質でつくられているので、より軽く反応性が上がってます。
・・・のハズなのですが、私の印象はそうではなかった。というのが今日のお話です。
あらかじめお断りしておきますが、ターマックSL6が悪いということではなく、履いているホイールによってバイク全体の印象が変わった。という話ですので、よろしくお願いいたします。
さて、ロヴァール CLX32 ですが、リムブレーキとディスクブレーキのモデルが存在します。
駆動輪であるリアホイールの写真をスペシャライズド・ジャパンから頂きました。
両方とも左右のスポーク数が右:左=2:1となるように組まれたホイールです。
「何だフルクラムのパクリかよ」ではないですよ。
フルクラムやカンパニョーロがG3や2:1を出す前に、左右のスポーク数が右:左=2:1となるように組まれたホイールを世に製品として出しています。
注目してほしいのは、左側のスポークの配列です。
リムブレーキモデルはラジアル、ディスクブレーキモデルはタンジェントです。
ここで、以前のキシリウム・イソパルス偏の内容を思い出してください。
タンジェント組にすると、駆動剛性が上がる。というくだりです。
これは私見ですが、リアホイールは駆動剛性の左右バランスが大事と考えています。
ホイールを組んでほしいとご依頼を頂いた時に、私はベンドスポークでリアラジアル組のスポークパターンをおススメしません。
駆動剛性の左右バランスが悪いからですね。
あまり細かく書くと多方面から抗議がありそうなので、この辺で止めておきますが、CLX32のリムブレーキモデルとディスクブレーキモデルでリア左のスポークパターンが違うことで、
少なくとも私はディスクブレーキモデルの方が反応が良く感じた。ということが言いたいのです。
ちなみに、実験用で昔組んだリアホイールです。
結構カカリは良いんですよ。横剛性は足りないので結果ボツなのですが・・・。
ホイールビルドのカガク ロヴァール Rapide CLX 編でした。