藤下さんの「自転車生活」VOL.446

■バイクシューズ選びのポイント!

昔、バイクシューズは、サイクリングシューズと呼ばれていました。
足の甲を包むアッパーの素材も、ソールも本革製だったので
使っていると革が馴染んで伸びてくるのを配慮したり
トゥクリップとストラップのペダルでペダリングするパワーの逃げを気にして
普段の靴よりきつめを選びなさいといわれていました。
本革製のアッパーは使っていると確かに伸びました。
少し足に当たっていた場所も保革油を塗ったりして慣らして足の形になりました。
アディダスのエディーメルクスというシューズが発売されて、アッパーがナイロンメッシュで補強が革でした。
まだトゥクリップストラップのペダルの時代です。

すぐにグレッグ・レモンやベルナール・イノーが採用したことでビンディングペダルの時代がやってきました。

ルックのデルタクリートのモデルの登場です。
シマノもタイムもカンパニョーロもビンディングペダルをリリースして
当然、バイクシューズはソールにクリートを固定するビンディングペダルに対応する
そこから引かれることに対応するために、アッパーやカカトなどが補強されたバイクシューズになって
ほとんど本革製のアッパーは無くなりました。

バイクシューズの素材は、ナイロンメッシュと伸びにくいシンセティックレザーの組み合せになっています。
さらに、パワーを逃がさないために、樹脂製のヒールカップの強化、足首周りのヒールカウンターの強化、トゥカップの強化が行われてアッパーが変形し難くなっています。
窮屈だったり部分的に痛いモデルはさけたいところです。
使うとう少しは馴染みますが、それまでかなり苦労すると思います。

ビンディングペダルに対応したバイクシューズ選びは
ストック状態で試しばきして足の形が左右で違うので必ず両方ともはいて
ストラップやダイヤル式のひもを軽く締めて、アッパーが部分的に足に当たらない足型のサイズを選びます。
ナイロンメッシュとシンセティックレザーのアッパーはかなり伸びにくいので、最初の当たりがない事が重要です。
ストラップやひもを軽く締めた時に、ヒールカウンターがアキレス腱のあたりに食い込まないか
ヒールカップがカカトへ食い込まないか、アッパーの甲の高さが窮屈ではないか、母指球の当たりの幅が狭くないか
爪先の当たりはないかなどをチェックしてください。

ソールは剛性が気になります。
プラスチック製のソールは踏み込んでいるとペダルの食い込みを感じることがあります。
カーボンチップ補強のカーボンソールやカーボンソールは、剛性が高くペダルの食い込みを感じる事はまずありません。
剛性が高いだけでなく、最新のカーボンソールは適度なしなりで、踏み込んだ反力が少ないモデルも増えています。
ソールの厚さは足を安定させたいならなるべく薄いモデルを選んで
ペダルシャフトから足の裏までの距離を近い設定にしましょう。
薄いカーボンソールのモデルを少し高くても手に入れてください。

シディ、スコット、フィジーク、スペシャライズド、ノースウェーブなど、カーボンソールモデルがありますが
足の裏に合っていますかソールの形状が?、ソールの反りが走り込むと気になります。
メーカーによってかなりカーブが違います。
ボクは反りのきついのが苦手でアディダス時代から草履のようなフラットで内外の傾斜のないタイプを選んできました。
マヴィックはアディダスのバイクシューズの製造ノウハウを継承しているので、マヴィックを使っているわけです。

少し当たるけど、どうしてもそのシューズがはきたいという場合は、革の部分にミンクオイルを塗ったり
プラスチックハンマーで硬い部分を叩いて繊維をほぐしたり、スリこぎのような棒で伸ばしたい部分を内側から押し出して変形させて慣らします。
東急ハンズなどで手に入る靴の形を変える器具を使う事もあります。
走る時は、ロードレースもスタートからストラップや紐を強く締めていると、血行が悪くなってしまうので
ラスト50kmとか、引き足を使うセクションに入ってからストラップやひもを締めるのが普通です。
ロングライドやブルベライダーも締め過ぎは足へストレスになるので、軽く締めてスタートしましょう。
走行中も足のむくみに合わせて締め具合を調整しましょう。
ではでは。

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